Johnstons（ジョンストンズ）の創業

選毛〜ニッティングまで一貫生産するJohnstons（ジョンストンズ ）

日本では「Johnstons（ジョンストンズ）」の愛称で親しまれている「Johnstons of Elgin（ジョンストンズ オブ エルガン）」。

1797年、スコットランドの北東にあるElgin（エルガン）で、ハリソン家とジョンストンズ家が家族経営で創業し、２００年以上続いている老舗のテキスタイルブランドです。

仕入れた原毛を厳選するところから、紡績、ウィーピング(織機で織る)、ニッティング(編んでいく)まで一貫して行う生産工場を持っています。1960年代に入ってからニット製品の生産を始め、ラムズウール・ビキューナ・エクストラファインメリノウール・キャメルヘアー・カシミヤなどの高級な繊維を扱っています。

Johnstons（ジョンストンズ）のカシミヤの品質が認められ、ブランドのエルメスに生地の提供をしたこともあります。現在では、自社ブランドのカシミヤ大判ストール・中判ストールやマフラー、手袋、セーターなどのアイテムも展開しています。

創業時から使用しているカーディング機（採取したカシミヤをクシでならし、繊維の方向を整えて綿状の塊にする）やアザミ起毛（アザミの実を入れたローラーで、カシミヤの表面の毛を出す処理）のような伝統的な工程は今も残っています。

現在は生産量が増え、織物の縦糸を成形する機械や染色機などを導入しています。しかし機械だけに頼らず全ての工程に、約750名の熟練した腕を持つスタッフたちが携わっており、創業時と変わらずクオリティの高い商品の届ける努力をし続けています。

英国御用達 ロイヤルワラントの受賞

王室による様々な観点からの審査があり、最高級のクオリティと認定を受けて与えられる王室御用達の「ロイヤルワラント」。現在、約850の個人や企業に与えられています。

ロイヤルワラントにはギリシャとデンマークをテーマにしたエディンバラ侯爵であるフィリップ殿下の紋章、ユニコーンとライオンなどをテーマにしたエリザベス女王の紋章、3本の羽根と冠をテーマにしたチャールズ皇太子の紋章の３つがあります。

Johnstons（ジョンストンズ）は2008年4月に、英国王室のチャールズ皇太子とカミラ夫人の訪問があり、ロイヤルワラントを受賞しているので、Johnstons（ジョンストンズ）の紙のブランドタグには、3本の羽根と冠がテーマの紋章が入っています。

ハイクオリティなJohnstons（ジョンストンズ）のカシミヤ

 

他メーカーでは綺麗なものに分けられたカシミヤの原毛を入手して、製品を作っているところがほとんどです。しかし、Johnstons（ジョンストンズ）では選別されていない原毛を入手し、自社のオリジナルの選別方法で、品質の高い下毛を選定しています。

手間暇をかけたこだわりによって、Johnstons（ジョンストンズ）のカシミヤ大判ストール・中判ストールやマフラーなどは、上質なカシミヤのツヤ感、しっとりとして柔らかい肌触りを実現しています。

スコットランドの伝統として大切にされているチェック柄「タータン」

日本では「タータンチェック」と呼ばれている、スコットランドの伝統的なチェック柄「タータン」。スコットランドにあるタータン登記所で、法律に従い厳重に登録・管理をされています。

タータンはそれぞれの目的によって種類があり、軍用の「ミリタリー・タータン」や王室用の「ロイヤル・タータン」、スコットランドの由緒正しい氏族（クラン）がそれぞれに持っている「クラン・タータン」があります。

王室が用いてきた「ロイヤル・タータン」の赤地のものは、「ROYAL STEWART（ロイヤルスチュワート）」という名前で、エリザベス女王が愛用していることで有名です。

長い歴史を刻みながら、今なおテキスタイルブランドの最先端にいるJohnstons（ジョンストンズ）。実際に手にすると、Johnstons(ジョンストンズ)製品のすばらしさに感動します。

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